デザイナーのWEBサイト開設の重要性とその目的

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デザイナーが自己のWEBサイトを制作する。しかしデザインが専門であるが故に自己のデザインセンスや経験の粋を集めたような最高のデザイン制作を行おうとする。そう考えているうちに時間だけが過ぎ、気がついたら長い年月が経っていた……。仕事で依頼を受けて制作したWEBサイトは予定取りにできるのに、自社のWEBサイトとなるとまったくできないのである。そんなデザイナーは多いのではないだろうか。自分も含めそんなデザイナーは通常の依頼通りターゲットを決め肩の力を抜き、最高のWEBサイトなどを目指さず“そこそこのデザイン”を目指すべきだろう。

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SNS中心でもWEBサイトは必要

最近はSNS経由で新規顧客を獲得するデザイナーも増えてきてはいるが、やはり基本(ホーム)となるWEBサイト(ホームページ)は欲しい。SNSが停止すると連絡が取れなくなることがあるし、SNSに限らずだがプラットフォームへの依存度が高くなればプラットフォーマー(運営者)のさじ加減ひとつでアカウントがBANされ、最悪仕事の受発注さえ左右されてしまうからだ。そうなると独自ドメインで運営された自社WEBサイトは持っておきたい。

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デザイナーのWEBサイト開設目的

ではデザイナーが自社WEBサイトを持つ目的とは何だろうか。
SNSを主な広報の場としているデザイナーでも、今ではほとんどWEBサイトを開設している。大まかに分類してみるとWEBサイトには以下のような種類がある。

  1. 最低限の連絡先などを記載した名刺代わりのWEBサイト
  2. ポートフォリオ(制作実績)がメインのWEBサイト
  3. コンテンツマーケティングを含めた自社広報媒体としてのWEBサイト
  4. 制作物や受注を直接請けるECサイト的なWEBサイト

SNSに投稿して主な広報の場としているデザイナーの多くは2であり時々1がほとんど。WEBサイトを広報に使うという人は少ない。だからSEO対策もしていない。今どきのデザイナーはこれでいいのかもしれない。私のように頑張って記事を書いたところで、現在無名かつ個人運営のWEBサイトではコンテンツマーケティングの意味も薄くなっている。ちなみに今あなたが見ている私が運営しているこのWEBサイトは34が目的で運営している。

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デザイナーのWEBサイト・デザイン

上記4種類のWEBサイトいずれもだが、デザイナー本人が自身のWEBサイトを制作するとなるとどうしても力が入ってしまう。同業者のWEBサイトを調査してみると自己のデザイン制作の粋を結集したような素晴らしい見た目のサイトが多い。アニメーションや動画を大胆に使ったデザインも珍しくない。

だがそのWEBデザインは目的に合っているのか、閲覧者が求めている情報をすぐに引き出せるか、というと必ずしもそうではない。お客さんのWEBサイト制作は素晴らしくても自身のWEBサイトとなるとそのターゲットや目的を忘れてしまうのだ。“ザ・デザイナー”的な格好をつけすぎたデザインになってしまう。

またそれとは別に考えすぎてしまい、また締切もないのでいつまで経っても完成しないのもデザイナー自身がWEBサイトを作る際によくあることだ。雇っている人がいるような会社組織であれば社員に発注するのが普通だろう。しかし個人の場合にはどうしても経費節約の意味もあるし、自分で作れるのだから自分でコントロールしたいという思いから自分で作ることになる。もし余裕があるのなら、自身がWEBデザイナーであってもあえて外注したほうがいい。より顧客からの制作依頼に集中できて時間の節約になるし、何より自身を客観的に見てもらいそれをWEBサイトに反映できるからだ。

私の場合─以前はポートフォリオ目的のサイトだった

先日SNS経由で私のこのWEBサイト(ホームページ)を見た人から言われた。
「何あのダサいサイト。あなたのデザインセンスのなさがわかった。」

たしかに今あなたが見ているこのWEBサイトはダサい。それは自覚している。ではなぜあえてそんな“ダサい”デザインにしたのか。

そもそもこのデザインでWEBサイトを公開したのは2017年。それ以前は集客目的ではなくほとんどポートフォリオと名刺代わりが目的のシンプルなHTMLのWEBサイトだった。その頃ブログから有名になった某WEBマーケッターが「BtoBにブログは向かない。」と言っていた言葉に影響され、私の場合はまさにBtoBなのであきらめWEBサイトも放置していた。今考えるとそのWEBマーケッター自身もブログを書いてB(Business)向け集客を行っていたわけなのだが。

販売と集客目的のデザインへリニューアル

そんなシンプルなWEBサイトに実績を掲載して連絡先を書き、ゆるくSNSで告知をしたところでほとんど仕事の依頼は入らない。当たり前である。そのうち仕事も減り大きな危機感を抱きリニューアルを決めたのだった。

WEBサイトをリニューアルする際に考えたターゲットはデザインにあまりコストが掛けられない中小企業の担当者や個人事業主だった。
また私は紙媒体とWEBサイト制作どちらも請けることができた。だが「何でもできるということは何もできない」というようなものだ。和洋中なんでもある飲食店よりも和食専門の店を目指した。
いわゆるセグメント化して“紙媒体のデザイン制作”と“WEBサイト制作”のWEBサイトを完全に分けた。完全に分けたと言ってもSEO効果を考え別ドメインやサブドメインではなくディレクトリで分けて、“紙媒体のWEBサイト”と“WEB制作のWEBサイト”はつながりがないようにした。別会社が運営しているようにバナーを貼っていはいたがメニューからはリンクしていない。そしてWEB制作よりもネット上では紙媒体制作者の方が少ないと見てアナログデザインのほうに注力した。

そしてデザインはハイセンスなものではなく、ゆるく“ちょいダサ”なデザインを目指した。あまりに洗練されたデザインであると「デザイン費が高く我々には向かない」と感じさせてしまうことを避けるためだ。あくまでターゲットはあまりデザインコストを掛けられない会社向けだ。

そしてデザインから印刷とその納品までをパッケージにしてデザインや印刷がまったくわからない層にもアピールするようなシステムとデザインにあえてしたのだった。「うちでデザインしてデータを渡しますからご自分で印刷会社に入稿してください」では素人のお客さんにはあまりに無愛想だと思ったからだ。データを渡さないということはその分デザイン費も安くできるということである。この層の多くはIllustratorのデータをもらったところで利用することはない。

そして次のステップへ

まあそんな感じで作ったこのWEBサイトだが、現在個人のWEBサイトによるSEO対策はより難しくなった。そして私も記事をかくモチベーションも下がった結果更新頻度が悪くなるという悪循環に陥った。“デザインコストが掛けられない層”へのアプローチに注力するという役目も終えた。

そこで近日このWEBサイトをリニューアルしようと考えている。対象をもっと“B”よりにして、アプリUIとWEBサイト制作の方に力点を移そうと思う。もちろん今までの通りチラシやパンフレットなどの印刷物も対応するが、これらをセグメント化せず一つにまとめPRデザインの総合事務所を目指し、デザインももう少しデザイン事務所っぽくする計画である。

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